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咀嚼と食品

《咀嚼とは…?》
咀嚼とは、食物が口腔内に入った後、歯・顎・舌・筋などの働きによって食物が砕かれ、すりつぶされ、唾液と混和されて、嚥下しやすい食塊になることをいう。さらに、人は食物を咀嚼することによって「味わう」ことができる。

《咀嚼の目的》
咀嚼の目的は食物の消化・吸収を助け、生命維持に必要な栄養素を摂取することである。しかし、かむ必要のない液状の経腸栄養剤の摂取だけでは健康を維持できない。咀嚼とは人の心と体の健康維持に効果があり、生涯にわたって、健康で生きがいのある人間らしい生活を営むための基本となる重要な行為といえる。

《咀嚼の仕組み》
食物を咀嚼するとき、無意識のうちに下顎を上下させる開閉口運動を繰り返す。このリズミカルな開閉口運動は、中枢神経を介する経路で引き起こされ、食事中に誤って舌を噛んでしまったときなどのように反射的に開口して咀嚼を中断する顎反射を備えている。また、歯の根っこの膜や口腔内の粘膜には感覚センサーが存在し、情報を脳に与え、中枢神経系とネットワークを形成し、咀嚼運動を調節している。例えば、口の中に髪の毛が一本混入するだけで異物感を感じることができるのは、口腔粘膜の感覚センサーの働きによる。

《咀嚼機能の発達》
乳児期の食物摂取は、本能的な哺乳運動によって行われる。摂取する食品は液体であるため、いつも同じ運動パターンで摂取することができる。しかし、咀嚼運動は哺乳運動とは異なり、食品の硬さ・凝集性・弾力性・粘着性などにやって咀嚼度合が異なるため、出生後に学習・トレーニングを受けて発達し、獲得されていく。咀嚼の基本的機能が獲得される時期は、哺乳期および離乳期であり、特に「離乳を正しく進めること」は咀嚼機能の発達のために重要である。

《咀嚼の効果》
(1)栄養素の吸収を助ける。
(2)胃腸の働きを促進する。
(3)食物本来の味がわかり、美味しく味わえる。
(4)顎骨や咀嚼筋に刺激を与え、正常な成長・発育を促進させる…乳児期から小児期によく噛まないと、後続する永久歯の萌出スペースが十分確保できず、不正咬合を引き起こし、虫歯・歯周病・顎関節症の発症リスクを高める。
(5)唾液の分泌を促進する…唾液は虫歯、歯周病、酸蝕症の発症リスクを低下させる。
(6)肥満の予防…私たちは空腹感や満腹感を胃や腸ではなく間脳の視床下部にある空腹中枢と満腹中枢で感知している。よくかんで食べると満腹中枢が刺激され、食物の摂取量が少なくなり、さらにインスリンの分泌も低下することが報告されている。よくかんで食べることは、摂取量の減少→肥満予防→生活習慣病予防につながる。
(7)脳の活性化…よくかんで食べることは脳血流量を増加させ、脳を活性化する。車の運転中にチューインガムをかんで眠気を防止したり、スポーツ選手が集中力を高めるためにチューインガムをかんでいるのは、そのよい例である。
(8)誤嚥の防止…高齢者は咀嚼機能や嚥下機能が低下しているため食物をのどに詰まらせたり、誤嚥を起こすことが多く、十分に咀嚼することによって安全に飲み込むことができる。
(9)発がん物質の働きを抑える…唾液中のラクトペルオキシダーゼが発がん物質の変異原性を低下させる。

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