【気になるのは前歯だけ…】
前歯だけの矯正はできる?
部分矯正の方法・費用・期間
を徹底解説【症例あり】
前歯だけ歯並びが気になるけど、全体矯正まではしたくないという方に選ばれているのが前歯だけの矯正、いわゆる部分矯正です。限られた範囲を動かすため、治療期間が短く、費用も全体矯正より抑えられるのが特徴です。
また、透明なマウスピースを使うなど目立たない方法も増えており、仕事や日常生活に支障なく治療を進めることができます。 ここでは、前歯だけの矯正が本当にできるのか、方法や費用、期間、そして向いているケースについて詳しく解説します。
前歯だけの矯正
(部分矯正)とは
① 前歯のみに限定して
行う矯正治療
前歯だけの矯正とは、上下前歯6本から8本程度を対象に、歯並びを整える治療法です。奥歯を大きく動かさないため、全体矯正に比べて治療期間が短く、気になる部分をピンポイントで改善できます。出っ歯やすきっ歯、軽いねじれなど、見た目を整えたい方に適した方法です。
② 全体矯正との違い
全体矯正は、噛み合わせを含めた歯列全体を整える治療です。 一方で部分矯正は、見た目の改善を目的に、前歯など一部の歯を動かします。 噛み合わせが安定しており、歯並びのズレが軽度であれば、部分矯正でも十分な効果を得られる場合があります。
③ 部分矯正が難しいケース
骨格的な出っ歯や受け口、奥歯のずれがある場合は、部分矯正では十分な改善が見込めません。 その場合は、外科的矯正の検討が必要です。
前歯だけの矯正方法
の種類
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マウスピース矯正
インビザラインでは、軽い歯並びの乱れを短期間で整えられます。装置が目立たず、取り外しも可能なため、仕事中や食事中も快適に過ごせます。
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ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かす方法です。 マウスピースでは難しい歯の回転や複雑な動きにも対応でき、細かな調整が可能です。 最近では透明のブラケットも登場し、見た目の負担が少なくなっています。
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裏側矯正
ブラケットを歯の裏側に取り付ける方法で、外から装置が見えないのが大きな特徴です。 審美性に優れていますが、舌に触れる違和感や発音のしにくさを感じる場合もあります。
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セラミック治療
歯を削ってセラミックを被せ、歯の形や向きを整える方法です。 短期間で見た目を改善できる即効性がありますが、歯を削る必要があるため慎重な判断が必要です。
前歯だけの矯正に
かかる期間と費用
① 治療期間の目安
部分矯正は、全体矯正よりも短期間で完了します。 軽度の症例ではおよそ6か月、やや歯を動かす範囲が広い場合でも1年以内で終わることが多いです。
② 費用の相場
マウスピース矯正ではおおよそ30万円から50万円、ワイヤー矯正では25万円から45万円程度が一般的です。 全体矯正が80万円から120万円程度かかることを考えると、費用を大幅に抑えられます。 また、分割払いやデンタルローンを利用することで、無理のない支払い計画も立てやすくなっています。
③ 追加費用について
調整料や検査料、治療後に使用する保定装置の費用が別途発生する場合があります。 契約前に総額の見積もりを確認し、追加費用の有無を把握しておくことが大切です。
④ 上の中切歯が少し出ている
場合の部分矯正の期間と費用
例:
- マウスピース矯正を用いる場合、アライナーはおおむね10〜20枚程度
- 治療期間の目安は3ヵ月〜6ヵ月
- 費用は装置料と調整、保定までを含めて30万円〜50万円程度
ワイヤー矯正で対応する場合も、同等の期間で終了することが多く、費用は25万円〜45万円程度が目安となります。
前歯だけの矯正の
メリット・デメリット
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メリット
治療期間が短く、費用を抑えられることがメリットです。 また、痛みや違和感も比較的少なく、通院回数も少ないため、生活への負担が少ない点も良い点です。
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デメリット
部分矯正では奥歯の噛み合わせを改善することはできません。
歯の動かせる範囲に限界があるため、重度の歯列不正には適応できないことがあります。 見た目のバランスを整えるには、全体矯正が必要となるケースもあるため、事前の診断が重要です。
前歯矯正で
後悔しないために
前歯だけの矯正は手軽に見えますが、実際には歯の位置関係や噛み合わせを正確に見極める必要があります。 自己判断で部分矯正を選ぶと、治療後に噛み合わせの違和感が残ることもあるため、必ず歯科医師の診断の上で治療を選びましょう。