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歯の発育異常について

①大きさの異常
◯巨大歯
・巨大歯は平均的な歯に大きさよりも大きい歯である。
・巨大歯は上顎中切歯や上顎犬歯にみられる。
◯矮小歯
・矮小歯は平均的な歯の大きさよりも小さい歯である。
・矮小歯は上顎側切歯や第三大臼歯にみられる。
・上顎側切歯の矮小歯はコルクの栓や円錐に類似しているので、栓伏歯や円錐歯という。
・第三大臼歯の矮小歯は花の蕾に類似しているので蕾状歯という。

②歯の形の異常
◯歯は前歯、小臼歯、大臼歯に分かれ、一定の形をしているが、通常の形とは異なる融合歯、癒着歯、歯内歯、双生歯およびエナメル滴がある。
◯融合歯
・融合歯は接近して存在する2つの歯胚が結合し、発育した歯である。歯胚の発育段階によってエナメル質、象牙質、セメント質がさまざまな程度に結合し、根部歯髄も融合している。
・下顎の永久中切歯と側切歯との融合が多い。
◯癒着歯
・癒着歯は歯が完成した後に2本の歯がセメント質の増生によって結合した歯である。
・上顎の第二大臼歯と第三大臼歯の歯根が癒着することが多い。
◯歯内歯(陥入歯、重積歯)
・歯内歯は歯冠部が歯髄方向に陥入した状態の歯である。上顎側切歯の盲孔が深い歯にみられることが多い。
◯双生歯
・双生歯は1つの歯胚が発育途上で分離し、形成された歯である。
◯エナメル滴
・エナメル滴は大臼歯歯根の分岐部にみられる水滴状にエナメル質の塊である。
・塊状のエナメル質の内部に象牙質および歯髄を含むことがある。エナメル滴があると、歯周病の治療に影響する。
③歯の数の異常
◯歯の数は乳歯では20本、永久歯では28〜32本である。それよりも多い場合と少ない場合が歯の数の異常である。
◯過剰歯
・正常歯数よりも多い場合を過剰歯という。過剰歯は乳歯よりも永久歯に多くみられ、正中歯、臼傍歯、臼後歯がある。
・過剰歯の大きさは小さい。
◯正中歯は上顎左右中切歯間に存在し、萌出している場合と埋伏している場合とがある。正中歯が萌出あるいは埋伏している場合、上顎中切歯間が離開する。これを正中離開という。
◯臼傍歯は大臼歯の頬側に存在する過剰菌である。
◯臼後歯は第三大臼歯の遠心側に存在する過剰歯である。
◯多数の過剰歯は鎖骨頭蓋異骨症(常染色体上の遺伝子異常で生じる疾患で、鎖骨と頭蓋の形成がわるく、鎖骨が欠如している)に伴う。なお、鎖骨頭蓋異骨症では多数の永久歯の埋伏および乳歯の晩期残存がみられる。
◯歯の先天欠如
・歯が先天的に欠如することである。これには系統発生的に欠如する場合と遺伝的原因で欠如する場合がある。
・系統発生的欠如
切歯群、小臼歯群、大臼歯群の各歯群の最後方歯が欠如する。したがって第三大臼歯や上顎側切歯の欠如が多い。
・遺伝的原因
外胚葉性異形成症(外胚葉の形成がわるく、汗腺や毛髪がない)では多数歯の欠如がみられる。外胚葉の異常のため歯胚が形成されないので、歯が欠如する。

④構造の異常
◯エナメル質や象牙質の形成がわるい状態である。原因として遺伝的原因、全身的原因、局所的原因がある。
◯遺伝的原因
・歯の形成にかかわる遺伝子の異常で生じる構造の異常で、エナメル質形成不全症や象牙質異形成症がある。エナメル質や象牙質の形成がわるく、すべての歯にみられるのが特徴である。
◯全身的原因
・先天性梅毒:梅毒に感染した母体から生まれた子どもにみられる。実質性角膜炎、内耳性聾、ハッチンソンの歯が認められる。これをハッチンソンの三徴候という。
・ハッチンソンの歯では前歯(永久歯)の切縁が半月状に欠如する。
・臼歯部(乳歯、永久歯)では歯冠が桑の実状になる。これを実状臼歯あるいはムーンの歯という。
・全身的原因では、左右対称に見られるのが特徴である。
◯局所的原因
・ターナーの歯:乳歯の根尖性歯周炎が後継永久歯の歯胚に波及し、後継永久歯の歯面の一部が形成不全になった歯である。
・局所的原因では1本の歯の歯冠の一部に形成不全がみられるのが特徴である。

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